北朝鮮が相変わらず危険な実験を繰り返していますが、日本に向けてミサイル実験を繰り返していると『いつか誰かに当たるんじゃない?』という心配が頭を過ぎりますよね。今回はこの問題について、日本の防衛に関する事や、ミサイルとロケットの違いについて書いて行きたいと思います。
いつからミサイル使ってるの?
最近ではTVで頻繁に『ミサイルを発射して日本海に落ちました』というニュースを見るようになりましたが、これっていつかから始まったの?と思いましたので調べてみました。

これはイランに向けての威嚇というか力の証明という感じで行った様です。
1998年のテポドン
これは日本を飛び越えて太平洋に落ちたという事で話題になりました。
その後も、2006,2009,2012,2013,2014,2016と繰り返しミサイルの実験を行っています。
日本の防衛システムは大丈夫?
さすがにここまで頻繁に日本周辺にミサイルが打ち込まれると、
日本は大丈夫なのか?
防衛体制はどうなっているのか?
というのが気になるものです。
そこで調べてみると、3つのミサイルに対する日本の防衛システムがありましたので一つずつ紹介したいと思います。
防衛システムその①
海上自衛隊『イージス艦のSM-3』
これについては動画がありました。
防衛システムその②
航空自衛隊の『PAC3』
これが現時点で一番優秀なミサイルの迎撃システムと言われており、特徴としては低空から高高度までも複数の目標に対しての対処が可能となっています。ミサイルを打ち落とすには、ピストルの弾をピストルの弾で打ち落とすよりも早いスピードが必要となるのですが、このPAC3はこの成功率も高く期待できる防衛システムです。
防衛システムその③
『THAAD』終末段階高々度地域防衛
上で紹介したPAC3の場合は、射程が短いため、迎撃に成功しても地上に被害が出るという懸念から、更に射程の長いTHAADがあります。高高度という事で、大気圏外での迎撃に特化している。つまり、THAADで宇宙圏のミサイルを対処し、PAC3で一般的に言う上空などの対処というのが簡単で分かりやすいと思います。
ミサイルには複数のタイプがある
次にこの問題ですが、先に日本の防衛システムについて紹介しましたがそれぞれに得意な距離や迎撃の特長がありましたね。逆に攻撃側のミサイルにも様々な種類があります。
ジェットエンジンやロケットモーターなどを動力として、人が操縦しなくても目標まで飛んでいける無人航空機の総称がミサイルです。つまり、爆弾とか武器がミサイルという事ではないという事です。兵器として使われるというイメージです。
そして、この飛び方には2パターンあり、
・大気圏内を飛行するタイプ
・最初に高い位置まで上昇して、目標に向けて落下してくるタイプ
があります。
大気圏内を飛んでくるものは、ピストルや野球のライナーの様に飛んできますが、後者の方は放物線を描く様に飛んでくるので、弾道ミサイルと呼ばれています。北朝鮮が良く飛ばすのはこの弾道ミサイルになります。
弾道ミサイルのメリット
- 空気抵抗が少ない高空を移動するので射程距離が伸びる
- 空気抵抗が少ないから必要エネルギーが抑えられる
- 低コストで爆弾などを長距離の運搬が可能
大気圏外を移動する場合は、燃焼に空気を使わないロケットモーターが使用されるのですが、ロケットモーターの構造が比較的単純な為、高度な技術力がなくても生産しやすいという特長がある様です。
ここで、日本の防衛システムを見てみると
北朝鮮が得意とする弾道ミサイルに関しては、
・イージス艦のSM3
・THAAD
が有効と考えることができますね。
ミサイルとロケットの違いは?
上でロケットモーターという言葉がでてきたので、今度はミサイルとロケットの違いについてです。
これについて、調べてみるとちょっとややこしかったので、できるだけ簡単にまとめたいと思いますが基本的には『飛ぶ為のエンジンが違う』というイメージです。
ミサイルの場合
ジェットエンジンを使っていて、飛ぶために必要な燃料を空気中の酸素を使って燃やしてエネルギーに使います。
ロケットの場合
そもそもロケットというのは、ミサイルの様な兵器ではなく、エンジンの名前のというイメージです。このロケットの場合は、飛ぶための燃料+燃焼材を一緒に積んで飛ぶので酸素が必要ありません。それならスペースシャトルなんかはロケットですよね。
という事から簡単に言うと、酸素を使うか使わないかというのが大きな違いです。
海に落ちたミサイルはどうなってるの?
最後に個人的な疑問ですが、ミサイルを飛ばしてきて海にどんどん落としていきますがあれってちゃんと回収してるんですかね?というのが気になりました。
それ以外にも
・環境汚染の問題
・落ちた海域の問題
・魚達は大丈夫なの?
こんな感じでいろいろ気になる事があるのですが、これについては調べてみましたがコレだ!という答えは見つかりませんでした。おそらく日本海に落ちました!太平洋に落ちました!と一言で言っても、広いので正確な場所が特定できないんでしょうね。
それにしても、例えがアレかもしれませんが、子供でも『遊んだら直す』って事は知ってます。大人なら尚更後片付けは当たり前の事ですし、わざわざ言うほどでもない基本の事だと思いますが、実験なら爆発物は積んでないと思います。
まとめ
今回はこれからもミサイル実験は続くと思うので、もしもの時に日本は対応できるのか?という疑問からミサイルの防御システムやそれに関する小ネタも一緒に調べてみました。
何事も無いのが一番ですが、ミサイルが落ちてきたってスっと避けれるものではないですから、今回の防衛システムに全てを委ねるしかありませんね。北朝鮮がもうちょっと大人になってくれるのを祈りたいと思います。