自分がワキガかどうか分からないから不安。だけど病院などで診断されてワキガと言われたらショックだし恥ずかしい。自分でワキガかどうか診断する方法はないのか?今回はそんな方に向けて、自分で簡単にワキガかどうか確認する方法を紹介したいと思います。
自分でできるワキガ診断
という事で、病院や何かの診断施設で第三者に知られることなく自分でワキガかどうかのチェックが簡単にできる方法について紹介していきます。
- 耳垢が湿っている
- Tシャツなどの脇の部分が黄ばむ
- 両親や祖父母にワキガの人がいる
この三つの項目に当てはまるとワキガの可能性があるという事です。
それでは一つずつ細かく見ていきましょう。
耳垢が湿っている人の90%はワキガ!?
はじめに、お風呂上りやスポーツの後などは別と考えてください。
なぜこれで分かるかというと、
汗に関する二つの汗腺が関係しています。
エクリン汗腺
アポクリン汗腺
という二つの汗腺があります。
ワキガの場合はアポクリン汗腺からの汗が原因となります。
風呂上りやスポーツ後に限らず、年中耳垢が湿っているという人は、耳の中にアポクリン汗腺があるのでワキガの可能性が高いというデータがあります。
つまり、一般的に耳には汗腺が存在しないのに、アポクリン汗腺があるという事はその他の部位(脇)にもアポクリン汗腺がある場合が多いという事で、この場合はワキガである可能性につながるという事です。
このデータに関しては、専門医のデータでも90%以上の確率と言われています。
アポクリン腺が外耳道にあるということは、一般的に体の中で最もアポクリン腺が多い場所である腋の下にも多くのアポクリン腺がある、つまりワキガ体質ということが類推できるのです。
この判定法はかなり精度が高くわたしのクリニックでの統計ではほぼ9割以上の確率でした。
五味クリニック:http://www.gomiclinic.com/oldlog2/lg0024.html
ワキガの度合いも耳垢で推測できる
ワキガがどうかを耳垢で判断する基準というのは、耳垢の状態からアポクリン汗腺の存在を確認するという意味でしたが、ただ単に耳垢が湿っているからと言ってみんながみんな強烈な臭いを発するという事ではありません。
これが多ければ多いほど臭いは強くなるのですが、次にこちらもチェックしてみてください。
ワキガの強さを耳垢から診断
- 色が茶色っぽい
- めんぼうが黄色くなる
イメージとしては、
キャラメルの様に指で触って糸を引く
この場合は、重度のワキガの可能性が高いと言われています。
ただ、あくまでも目安でこれが絶対というわけではありません。
中には耳掃除を耳かきを使ってやったら普通の耳垢だけど、指で触ると湿ってるという方もいます。
過去に中耳炎になった事がある場合はワキガでなくても耳の内部が湿る場合があるそうです。
専門機関でもワキガチェックとして、採用されている方法ですが一つの基準として考えてみてください。
Tシャツなどの脇の部分が黄ばむ
こちらも高確率でワキガの診断材料になる方法ですが、文字通り脇の部分が黄色くなるかどうか?という事です。
僕が学生時代に、白い体育服の脇の部分が毎回黄色くなっている子がいましたが、見てはっきり分かるほど濃い黄ばみというのがポイントです。
この判断の難しい所は、大きめのシャツなどを着て脇と服が密着していないと汗が服に付着しないという事です。そしてすぐには黄色くならないという事。
なので、この方法でワキガ診断をする場合は、汗による色の変化を確認できる状態と、1日~2日間は洗濯せずに黄ばむかどうかの確認をする必要があります。
服が汚れるのが嫌という場合は、
- 白いタオルを脇に挟む
- 脇汗パッドを使う
などでお気に入りの服を汚さずに確認してみてください。
両親や祖父母にワキガの人がいる
次に遺伝によるワキガの可能性についての診断方法ですが、家族にワキガの人がいる場合は自分もワキガの可能性が高くなります。
具体例としては
兄弟や両親の片方がワキガの場合は50%
両親どちらもワキガの場合は80%
と言われています。
これに関して、僕の家族や身内の例を出してみますが、
- 父親の方のお母さん(祖母)がワキガ
- 父親の姉(叔母)がワキガ
- いとこの兄妹の妹がワキガ
この場合は、僕の祖母のワキガの50%を父ではなく叔母が遺伝した形になりますが、その子供達も50%で妹の方に遺伝したという事になりますね。
もちろん、この50%を引かない場合もあるので、その時は子供の代でワキガの遺伝が途絶えるという事もあります。
ただ、場合によっては親がワキガでなくても祖父母から引き継ぐ場合もあるので、一世代だけでは判断が難しいというのが事実です。
遺伝というのは自分でコントロールできるものではないので、どうしようもできないのですが、あくまでも自分がワキガかどうかの判断材料として見るという事です。
ワキガを悪化させない為のポイント
ここまで自分でできるワキガ診断として、耳垢を基本とした判断基準を紹介してきましたがワキガの可能性に当てはまった人はここからが大事です。
※現時点ではいくら可能性が高くてもあくまでも目安です。
その為の方法を最後に紹介します。
アポクリン汗腺を活性化させない!
ワキガの原因となるのは、このアポクリン汗腺からの汗(分泌物)ですが、耳垢などの判断というのは、あくまでもこのアポクリン汗腺の存在をしる為の手段です。
ワキガの悪化というのは、このアポクリン汗腺が活性化してそこからの分泌量が増えることが問題ですので、いかにここを抑えるかというのがポイントになります。
アポクリン汗腺を活性化させない為には
- 油っこいものを控える
- 野菜が多めの食生活にする
- 香辛料など刺激が強いものを控える
- 生活習慣を整える
- ストレスを溜めすぎない
これらがポイントになります。
この点に関してはワキガに限らず健康面でも大事な事になりますが、病院などに通わず自分でできる事なので、ワキガを悪化させない為に実践してみてください。
こういう場合は仕方が無い事も
上に紹介した方法で、何もしないよりも確実にワキガを軽減することはできますが、それでもどうしようもない場合があります。
- 成長期や思春期の体の変化
- 妊娠や出産時
この様に、体が急激な変化を起こす時にアポクリン汗腺も一緒に刺激されると言われています。
その為、小さい頃は何もなかったのに、中学や高校からワキガになるという人が多いのが事実です。
アポクリン汗腺はあったけど、そこまで反応していなかった。
けれど、体の変化によって刺激されワキガになった。
これはどうすることもできません。なので、次に考えるべきはこれをいかに悪化させないかという事で、上で紹介した方法を実践してみてください。
特に食生活とストレスに注意
食生活に関しては、油物が多いと脂肪になりワキガもそうですが、汗が臭う原因にもなります。
これらが混ざる事で更に臭いがきつくなるので注意が必要ですね。もちろん絶対避けたいアポクリン汗腺にも刺激を与えて分泌を促進してしまいます。
一般的な日常であれば確実に何かしらのストレスと戦っていると思います。
しかし、このストレスもワキガと大きく関係があるんです。
ここで言うストレスというのは、
- 緊張
- 恐怖
- ビックリする
など精神への刺激全般を指します。
こういった時にアポクリン汗腺は刺激されて汗を出すのでワキガの原因となります。
ストレスに関してはなかなか難しい事ですが、何もしないよりも意識的にストレスを溜めない方向で考えるのが理想的です。
自分でできるワキガ診断についてのまとめ
今回は主に耳垢から自分がワキガがどうか確認できるという事と、病院でも実際に行われているセルフチェックを紹介しました。
実際に病院で確認される項目は
- 脇の臭い
- 耳垢の粘度、色
- 服が黄ばむかどうか
- 家族がワキガかどうか
という事です。
中でも家族のワキガと耳垢の確認だけでワキガの診断ができるという事なので、病院など人に知られるのが恥ずかしいという場合は、同じ事を自分でチェックしてみるのが良いですよね。
体臭の悩みは人によって様々ですし、ワキガに限らずにおいも種類があります。においの基本は汗ですので、キレイな汗をかく為の基本は食生活と生活週間というのは同じです。
自分も辛いですが、周りにも迷惑を掛けかけない臭い問題と上手に付き合う為に日々気をつけていきたいものです。